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水郷・筑波国定公園に散在する8つの社寺からなる七福神の霊場会で、「日本で一番長い巡路を持つ七福神詣」の霊場です。この七福神のそれぞれの功徳をいただけばすべての福徳が授かります。


 
「四方を山に囲まれ、城下町の風情漂う笠間の中心に鎮座する笠間稲荷神社は、社伝によると1349年前、孝徳天皇の御代の白雉年間と云われ、日本三大稲荷のひとつに数えられています。 また胡桃下稲荷、紋三郎稲荷としても知られ、訪れる崇敬者も多く年間350万人余。 楼門をくぐると国の重要文化財に指定されている江戸末期建立の重層入母屋造りの本殿。 総けやき造りで、周囲は当時の名工たちの技による「蘭亭曲水の図」や「三頭八方睨の龍」など精緻な彫刻で飾られています。 境内の笠間稲荷美術館は正倉院と同じ高床式の校倉造り。 中世六古窯の焼物などが展示されています。また樹齢400年の県指定天然記念物の一重、八重の藤の巨木も見ものです。
●住所:茨城県笠間市笠間1
●TEL :0296-73-0001
 
 
古代東国のシンボル名峰筑波山の雄大な景観のなかに鎮座する筑波山神社は、延喜式内の名神大社です。 神代の昔、イザナギ、イザナミ父母二神が山頂の男女双峯に降臨され、子孫を祝福された「にいなめ」の伝統的儀式が春秋2回のお座替祭に継承され、古式豊かに行われています。 世々筑波国造が奉仕し、江戸時代になると江戸城鎮護の祈願所として栄え、神領1500石。寛永10年、3代将軍徳川家光の寄進による朱塗の社殿数棟が、県の文化財に指定されています。
●住所:茨城県つくば市筑波1
●TEL :0298-66-0502
 
 
八郷町の山腹に在って峰寺の名で親しまれている西光院。 大同2年(807)法相宗の徳一法師が、山麓を御巡錫の折り山腹に不思議に光り輝く仏石を見つけ、百殻成就万民和楽、輸送の安全と牛馬の息災を祈って以来、馬頭観音として信仰されています。 霊石を中心に建立された本堂は、安永2年(1777)山火事で焼失、現在の建物は寛政3年(1792)再建されたもので、県の文化財に指定されています。堂は見事な懸け造りで、関東の清水寺として広く知られています。ここからの眺望はまさに絶景です。 宝蔵に安置されている11面観音像は、平安時代に霊木から彫り出された立木観音で、高さ5.97mもある巨像。立木仏としては全国8体のうちのひとつで、県の文化財に指定されています。
●住所:茨城県石岡市吉生2734
●TEL :0299-43-6938
 
 
慈雲山無量寿院逢善寺は、天台宗の名刹。 天長3年(826)、逢善道人の開基と伝えられ、江戸時代に徳川幕府より朱印地300石を賜り、関東八ヶ壇のひとつに数えられるようになりました。 仁王門をくぐると、そこは広い境内。奥に雄壮な本堂が建っています。逢善寺は中世以来、栄枯盛衰をくりかえし、400年前の天文の火災を始め度々の火災によって堂舎が焼亡しましたが、歴代の住持、崇拝者等のたゆまぬ努力によりそのつど復興され、今日もなお、往時の盛観をとどめています。 書院庫裡も本堂とともに豪壮な造りで、かつて10萬石の格式を誇っていた寺にふさわしいものがあります。本尊の千手観音は、海中より出現したという伝説があり、淳和帝の第三皇女は、この霊験によって眼疾をいやしたといわれています。
●住所:茨城県稲敷市小野318
●TEL :0297-87-2162
 
 
臨済禅の名刹。源頼朝が鎌倉入りを前に武運長久を祈願、開運を念じてこの寺を建てたといわれています。 この消息が北条高時寄進の鐘に書かれています。この銘の作者は北条氏の招きで中国から来朝の清拙正澄。 禅師は郷国の蘇州と水郷潮来の風光をオーバーラップさせて「客船夜泊常陸蘇城」の一句を添えるなど読むほどに格調高い銘文は日本の名鐘にふさわしい。 阿弥陀三尊をまつる芽葺きの仏殿や、山門、書院などの伽らんは、水戸光圀の肝いりで元禄期に修復整備された姿を今日に伝えるものであります。 前もって申し込めば住職の法話が聞けます。ぜひどうぞ。
●住所:茨城県潮来市潮来428
●TEL :0299-62-3808
 
 
796年(延暦15)法相宗、徳一大師開基の古寺。 1430年(永亨2)光栄和尚が天台宗に改めて以後関東における天台宗の中心となりました。 1615年(元和1)徳川秀忠より格式10万石朱印地60石を受け関東八ヶ檀林のひとつに数えられ、豪壮な本堂とその背後にある江戸初期の書院は、優雅な堂々とした構えでいかにも名刹にふさわしい風格があります。 また京風の庭園もすばらしい。本堂には鎌倉時代の本尊、薬師如来像や古仏像など寺宝が数多くあり、建築物、彫刻、工芸品などいづれも国・県の文化財に指定され、往時の盛観を今に伝えています。
●住所:茨城県桜川市西小塙1677
●TEL :0296-75-2251
 
 
延暦元年(782)桓武天皇の勅願により伝教大師の弟子、最仙の開山といわれる西蓮寺は天台宗の古刹。 本尊は最仙の手による木像の薬師如来で、県内では最も古い平安時代の作。 山門をくぐると、境内中央にそびえる国指定重要文化財の相輪棠が目を射ます。 約700年前、蒙古襲来の折り戦勝記念として、弘安10年(1287)中興慶弁阿闍梨が建立したもので、比叡山延暦寺や日光東照宮の相輪棠と並び称されます。 また、山門の仁王門も室町時代末期のもので国の重要文化財となっています。これらひなびた里の古建築や古仏群は、また格別の味わいがあります。 また京風の庭園もすばらしい。本堂には鎌倉時代の本尊、薬師如来像や古仏像など寺宝が数多くあり、建築物、彫刻、工芸品などいづれも国・県の文化財に指定され、往時の盛観を今に伝えています。
●住所:茨城県行方郡玉造町西蓮寺504
●TEL :0299-56-0107
 
 
名峰筑波山を背景に、霞ケ浦を一望に眺められる風光明媚の地に建つ眞延寺。 古来よりこの地は億萬山と称され、多くの人々に親しまれてきました。 眞延寺に祭られている七福神尊像(7体の御本像)はいづれも金無垢で、その御尊像の一体には「永正元年正月元旦 後藤祐乘作之」の銘が刻まれています。 室町時代の時の将軍義政公は、敬神崇祖の念が殊のほか厚く、多くの庶民とともに七福信仰を世に広めたと伝えられていますが、名金工の誉れ高かった後藤祐乘翁は、この足利将軍家に召され数々の名品を創出しました。 眞延寺の七福神像は、この翁の作で歴史的にも貴重な価値のある国宝級の文化財といえます。
●住所:茨城県土浦市西真鍋4-43
●TEL :0298-22-4462